任意整理
任意整理Q&A
借金を一括請求されています。任意整理できますか?
可能です。
一括請求が来ている状況のほか、訴えられたり支払督促が届いたりしている場合でも同様です。
任意整理を依頼して、示談(和解)がまとまるまで、返済し続けないといけないのですか?
任意整理を弁護士に依頼したら、返済は止めて構いません。
弁護士が受任通知を送付すると、事実上の取立ては止まります。
(電話、督促状送付、自宅訪問など)
行き違いで取立てが入ってしまうこともありますが、弁護士に依頼したことを伝えれば問題ありません。
任意整理の示談(和解)がまとまったら、その内容に従って、返済していってください。
任意整理するとブラックリストに載るそうですが、いつまで載り続けるのですか?
「ブラックリスト」というリストはありません。
信用情報機関(CIC、JICCなど)に、支払遅延などの情報が載ることを指しています。
一般的には任意整理で完済してから5年程度の期間といわれています。
一生掲載されるわけではありません。
任意整理とおまとめローンとはどちらが有利ですか?
おまとめローンのメリットは、「ブラックリスト」に載らないことです。
デメリットは、利息がつくこと、保証人などの担保が必要な場合があることです。
任意整理のメリットは、次のとおりです。
①過去に利息の支払い過ぎがあれば、借金を大幅に減額できる可能性がある
②減額がなくても、将来利息のカットが見込める
③単純な分割払なので、返済に終わりが見えてくる
「おまとめローンをA銀行で組んで、B社C社に返済した。Aへの支払いが厳しくなってB社C社から再度借りてしまった」
これでは事態を悪化させているだけです。
おまとめローンを組む際には、慎重に検討すべきです。
利息制限法以下の利率ですが、任意整理するメリットはありますか?
借金の大幅減額は見込めなくても、将来利息をカットできるメリットがあります。
任意整理せずに支払う場合、支払額と同じだけ借金が減るわけではありません(利息を取られるからです)。
支払っても支払っても終わりが見えない、ということもあります。
任意整理の場合、支払った額と同じだけ、借金を減らすことができます。
36回の任意整理なら、36回支払えばそれで終わりです。
返済に終わりが見える、というメリットがあるわけです。
任意整理の分割回数はどれくらいでしょうか?
相手方がどこの債権者か等にもよりますが、36回(3年)~60回(5年)程度が基本です。
業者によっては一括払いしか受けつけなかったり、ごく短期間の分割しか応じなかったりすることもあります。
任意整理の返済予算はどれくらいですか?
おおまかには「現在の債務額÷36」を、任意整理での返済のための月額予算として組んでおきましょう。
アルバイトですが任意整理できますか?
継続的収入があれば可能です。
任意整理で示談をまとめるにあたって、債権者から情報開示を求められることがあります。
(仕事の内容、勤務実績、他社債務額、携帯電話番号など)
債権者のほうで、任意整理の返済を続けられるかどうかの参考にしたりするためです。
一部の業者だけを任意整理できますか?
できます。
「一括請求が来たA社を任意整理してほしい。B社は今まで通り遅れなく返済していく」
というようなことも可能です。
任意整理をする債権者(A社)以外のクレジットカード(B社)を使い続けることはできますか?
基本的には使えなくなります。
B社に滞りなく返済している場合には、一時的に使える場合もあります。
とはいえ、B社がクレジットカードを更新する時点などで信用情報を確認する可能性が高いため、それ以後は使えなくなる可能性も高いです。
会社、家族や知人などに知られずに任意整理できますか?
任意整理の手続きは、基本的には知られずに進めることができます。
仮に会社から借入れがある場合でも、任意整理であれば,会社を除いた債権者について手続きをすることも可能です。
任意整理の関係書類を家族に見られたりすることのないように、取り扱いには気を付ける必要があります。
(債権者との示談書など)