任意整理できない、難しくなるのはどんなとき? |東京都台東区 債務整理に注力している弁護士です 借金問題無料法律相談 秋葉原よすが法律事務所【東京弁護士会所属】

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任意整理できない、難しくなるのはどんなとき?

任意整理難しくなるとき
はじめに

任意整理は、業者と話し合って、36回程度の分割払いを目指すものです。任意整理に応じない業者もありますが、一般論としては、交渉に応じてくれる業者のほうが多いです。

任意整理は、業者との話し合いがまとまれば成立します。しかし、話し合いが難航してまとまらない場合もあります。

(備考)話し合いがまとまらない場合、任意整理に応じるよう業者に強制することはできません。業者が反対していても強制的に債務を整理したいなら、自己破産や個人再生を検討することになります。

任意整理ができない・難しくなるのは、どのような場合でしょうか?代表的なケースを簡単にまとめてみました。

36回で完済できない場合

一般論としていえば、36回(=3年)程度の分割であれば、応じてくれる業者は比較的多いです。業者によってはそれ以上の回数にも応じてもらえることはありますが、おおむね最長60回(=5年)がメドとなります。

言い換えると、36回超の分割回数でとなると、任意整理ができない・難しくなるケースが増えてきてしまいます。

一度も返済していない,返済歴が極端に短い場合

「業者から借入れをして一度も返済をしていない」

「返済した回数が極端に少ない」

「もう何年も支払っていない」

業者に、任意整理の分割返済をきちんと払ってくれるのだろうかと不安に思われてしまい、分割に応じてくれないことがあります。

また、ほとんど返済していないということは、遅延損害金(滞納のペナルティー)も相当大きくなっているはずです。そのため返済月額があまりに大きくなってしまい、任意整理できない可能性もあります。

(備考2)遅延損害金がかなり大きくなっている場合、それをカットしたうえで分割払いという内容で任意整理するのは、難しいことが多いです。

安定収入がない場合

任意整理をすると、3年程度の長期間にわたって返済が続きます。

その期間中の支払いがきちんと可能そうだという安定収入がないと、業者が任意整理に応じてくれないことがあります。高齢などの理由で安定収入がなくなるのではないか、というような場合も、任意整理できないことがあります。

安定収入がないと任意整理ができない・難しいのは、このように業者から断られる可能性が高くなるからです。そして、もう一つ重要な理由があります。

安定収入がない状態では、仮に業者と任意整理の話がまとまったとしても、最後まできちんと完済できない可能性が高くなります。任意整理は、完済して初めて意味があると言っても過言ではありません。確実に払いきれないような金額で任意整理をしてはいけないのです。安定収入がない場合、任意整理という方針自体が適切ではないかもしれません。

(備考3)任意整理の途中で滞納すると、残額を一括請求されることになります。

任意整理した後で滞納するとどうなる?どうしたらいい?任意整理した後で滞納するとどうなる?どうしたらいい?
業者が分割支払いに応じない方針の場合

任意整理は、弁護士と業者とが任意に話し合って示談するものです。任意整理に応じる義務はありません。

「任意整理には応じない、一括返済しか受け付けない」

そういう方針の業者も、数としては少ないですが存在します。返済歴が極端に短いといった理由が特に無くても、会社の方針として応じないことにしている、というわけです。

このような非協力的な業者から借入れている場合、任意整理できないということになります。

(備考4)非協力的な業者について債務整理したい場合、たとえば自己破産、個人再生といった手続きを検討することになります。

まとめ

任意整理は、36回以内の分割ならば応じてくれることも多いです。36回超であったり滞納があったりしても、分割払いに応じてくれることもあります。しかし安定収入がない場合や一度も返済していない場合など、任意整理ができない・難しい場合もありえます。

任意整理は、借りた側と業者とが話し合い、まとまって初めて成立します。任意整理を希望していても話がまとまらないならば、自己破産などを検討する必要があります。

任意整理は、払い終わって初めて意味があります。任意整理したいからといって、払えない金額で約束をしてはいけません。

任意整理をお考えであれば、早めに弁護士に相談してみましょう。

このコラムの監修者

  • 橋本 俊之
  • 秋葉原よすが法律事務所

    橋本 俊之弁護士東京弁護士会

    法学部卒業後は一般企業で経理や人事の仕事をしていたが、顔の見えるお客様相手の仕事をしたい,独立して自分で経営をしたいという思いから弁護士の道を目指すことになった。不倫慰謝料問題と借金問題に特に注力しており,いずれも多数の解決実績がある。誰にでも分かるように状況をシンプルに整理してなるべく簡単な言葉で説明することを心がけている。

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